バンドの中でも決して埋もれることなく、その存在感をアピールするサウンドを生み出すENSONIQのシンセたち。他社製品を寄せ付けない魅力がいろいろな部分で見ることができます。その一つがディスプレイ表示。そのほとんどが液晶またはLEDだったのに対し、ENSONIQはFL管(蛍光表示管)を採用しており、暗いステージでも視認性はバツグンでした。当時のシンセにしてはディスプレイが大きく、複数音色表示が出来て切り替えもラクでした。
10年以上、苦楽をともにしたESQ-1が幾度の延命措置を施されながらもついに昇天されました。何か形を残したい。その結果がこのFL管文字フォントの作成でした。現在は後継機のVFXを使用していますが、たまにESQ-1の直感的な音作りをしてみたくなります。ちなみに私が所有していたESQ-1は筐体形状が異なるハモンドスズキ製でした。
(2001年/作成、2011年/改訂 WinTT・MacTT公開)
Macintosh用 TrueTypeフォント ensoniq_fl_mac.sit | Windows用 TrueTypeフォント ensoniq_fl_win.zip
アウトラインが直線じゃないので、各セグメントのコーナーがピシッとキマッた綺麗なフォントデザインではありません。実機をスキャニングして作成したため、セグメントの1つ1つが微妙な曲線で構成されているので、独特の雰囲気を持ったフォントデザインになっています。文字打ちする際は、白地に黒文字で表示するよりも、黒地に青白い文字で表示した方が実機の雰囲気が出て良いでしょう。他、詳細はファイルの「Read Me」をお読みください。